タカの渡り


ガイド仕事帰りにFM長野の番組で、今の時期「タカの渡り」が最盛期だと聞き、翌々日のガイド仕事前に白樺峠に寄ってきました。

「タカの渡り」とは、 春から秋にかけて繁殖したタカ類は、食料を求め暖かい地方(朝鮮半島・インドネシアやフィリピン近辺)へ渡って行きます。 中部地方以北のタカ類が、乗鞍高原近辺の上空から上昇気流に乗って山を越えていく場所が「白樺峠」です。

白樺峠は乗鞍高原から車で30分くらいの所で、駐車スペースに車を置いて、たか見の広場へ歩いて登っていきます。後ろに乗鞍岳が見えてます。

たか見の広場に着くと、大勢のタカ愛好家や専門家の方々で賑わっておりました。

タカが眼下の森から飛び立つと、上昇気流で大きく旋回しながら上空に上がっていきます。数羽の時もあれば、数十羽の群れとなる時もあるそうです。滅多に見られない数百羽のタカ柱が見れたら鳥肌ものだと思います。

観測用のあずまやに、年ごとの調査結果が掲示されていました。毎年9月中旬がピークで、白樺峠ではサシバ、ハチクマなんかが多いようです。

私のコンパクトズームカメラでは、これが限界でした。どんどん西の空へ飛び立っていくタカ類を眺めていると、なんだか応援したい気持ちが湧きました。