大峰奥駈道の第四回目は熊野も晩秋となった頃、前鬼からスタートしました。
前鬼では小中坊に前泊しました。ここで宿坊『小仲坊』を守り続けてきたのが、61代目五鬼助義之さんと妻の三津子さんです。「五鬼助」とは、役行者に仕えた鬼の夫婦「前鬼」と「後鬼」の5人の子どもの名の一つ。自然のものをたくさん使い、心を込めて作られる料理は評判通りとても美味でした。
前鬼から太古の辻までのキツイ登りを終え、やっと本道に戻ってきました。ここから大峰奥駈道は南部となり『南奥駈道』と呼ばれます。
道は概ね歩きやすいのですが、とにかくアップダウンが多いのが南奥駈道の特徴でしょうか。
標高は1500mほどから少しずつ下げていくのですが、見えている山並みのピーク、尾根をアップダウンを何度となく繰り返しながら忠実に踏んでいきます。
ここは人のお宅ではなく、避難小屋です。南奥駈道の多くの避難小屋は、地元のグループの方がしっかり管理していてくださっています。薪も準備された薪ストーブがあり、冷え込む晩秋の夜にはとってもありがたかったです。感謝です。
これぞ奥駈道と思える朝焼けと朝霧です。神々しい感じがします。
今回核心部の入口の笠捨山に到着しました。いつ頃の物か分かりませんが、手をつないだ道祖伸が山頂にありました。
一番の難所、地蔵岳です。なぜかここの前後だけ濃い霧に包まれました。鎖だらけで修行感が満載でした。
第四回目は、ここまでで21世紀の森へと下り終了しました。今回はじわじわと体に堪えてくるアップダウンの繰り返し道と避難小屋2泊でしたが、天気も良く、避難小屋も快適だったので順調に歩くことができました。お疲れ様でした。いよいよ次回は最終回、玉置山~熊野本宮大社へ!ですね。