扇沢から針ノ木岳~蓮華岳~七倉岳~船窪岳~不動岳~烏帽子岳の縦走ツアーのスタートです。おそらく一般縦走路では北アルプス最難路となるでしょう。
日本三大雪渓の1つ針ノ木雪渓は、雪渓上を歩くことはありませんでした。すべてアイゼンなしで秋道?を行きます。
針ノ木岳をピストンして、今日は針ノ木小屋に泊まります。明日は蓮華岳までハイキングをして、そこからが本番です。
蓮華岳よりこれからの縦走路を眺めます。今日の核心部は、蓮華の大下りと北葛岳と七倉岳をつなぐヤセ尾根です。
蓮華岳側からはこの蓮華の大下りの核心部は見えません。なんとも頼りないワイヤーなどで下ってきました。
蓮華の大下りのザレザレ急傾斜をクリアして、文字が欠けて見えませんが、ようやく北葛岳の山頂です。しかし、これから七倉岳までが本当の試練の連続でした。繰り返しのアップダウンと気の抜けない岩稜帯が続きます。
ようやく七倉岳に登頂し、ほどなくして人気の船窪小屋です。こじんまりしていますが、おかみさんが作る料理は文字では表現できないほどおいしいです。本当に愛情を感じるほどの良いお宿でした。
船窪小屋の鐘に見送られ、いよいよ本コースのメインディッシュである崩壊地の最難関部を行きます。
長野大町側はすべての斜面が崩壊しており、谷底まできれいに切れ落ちています。この崩壊が雨や雪解けとともに進むので、尾根スレスレに設けられている山道は、毎年のように内側にズラしているようです。
これも良く見えませんが、船窪岳第二ピークと書いてあります。明らかに船窪岳よりも高いのですが第二です。ここが崩壊地部の中間にあたります。2時間以上かかって中間です。不動岳までの後半もまだまだ緊張の糸を切らすことはできません。
天気が崩れはじめ暴風雨になってきた不動岳を過ぎ、本当に本当にようやく四十八池と烏帽子岳が見えました。これまでの苦労を思うと楽園にしか見えません。
なんと烏帽子小屋に着くと、先程の暴風雨が晴れました。充実した達成感とともに真っ赤に染まる赤牛岳を眺めます。
最終日は、烏帽子小屋からブナ立てをさっくと下って高瀬ダムへ。本縦走ツアー終了です。本当にお疲れ様でした!